「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 第4回報告会」に参加しました
国土交通省補助事業「スマートウェルネス住宅等推進事業」にて、平成26年~30年度に住空間の断熱性向上と居住者の健康への影響を検証する全国調査が実施されました。その調査結果の報告と今後の住まいと健康について、諸先生方からのプレゼンテーションがありました。
調査委員会は、医療・福祉系57名+建築系27名で構成。「医学と建築のコラボ」が面白いと思いました。
慶応大学理工学部 伊香賀教授を中心とした建築系調査委員会にて「既存住宅の断熱改修による居住者の健康への調査」が行われました。1000軒を超える戸建て住宅の改修前後調査を実施。ビフォー/アフターの温湿度測定とともに、血圧や睡眠状況、手足の冷え等の健康データを集計し、断熱化と健康への影響について分析していました。
◆高齢者(80歳代)は、室温が20℃→10℃に低下すると血圧が10.2mm上昇する(30歳代は3.8mm)
◆冬季最低推奨室温は18℃。
◆空気温度よりもSET*(体感温度)が健康状態と深い関係にある・・・などなど。
今回は、主に冬の住まいを調査研究され、夏の住まいや熱中症に関する発表はありませんでした。今後、夏の調査研究も実施されるよう期待します。
安心・安全で、肉体的・精神的にも健康にすごせる住まいが、心地よい住まいだといえるでしょう。今後も心地よい住まいについて、皆で考え、取り組んでいきたいと思います。(KUREBAYASHI)
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