感共建築ラボでは屋外の自然環境を活かし、またその質をいまよりもちょっぴり良くしていくことを大事にしています。ちょっぴり×ちょっぴり×・・・が住宅地のエリアにおいて屋外環境を良くしていきます。このみんなの場所は「共に〇〇」の空間となります。「共空間」の質を良くする方法はたくさんありますが、そんな考え方の表現をすこし描いてみました。
20戸の住宅計画
境界という言葉の「分ける」という意味を、「共有する」という意味でとらえてみたとき、 住まい方はかわるだろうか? 計画条件のなかの「外壁は敷地の境界から1m離さなければいけない」 というルールに目がとまったとき、わたしたちのコンセプトは決まった。 室外機や給湯器、自転車やゴミバケツの置場などに利用されることの多いその場所を、 「わたし」と「あなた」で1+1=2mにひろげてみた生活空間への提案。
境界から共界へ
家のうら側だと思っていた場所をおもてのように利用する。 いろんなものの置場となって、風通しの悪いジメジメした場所だったところが、 風の通り道となり、そこに暮らす人たちにとって居心地のよい場所に生まれ変わる。 そのためには、これまで慣れ親しんできた間取りとは違った家になるのかもしれない。 自然と人と技術の関係をみつめ、今よりもひとつ上の居住環境を考えていく。